Excelを使った表計算やグラフの作成スキルをVBAでワンランクアップさせて、業務を効率的に処理したい方向けに「Excel VBA取得講座(初級コース)」をご用意しました。
VBAを利用すれば、反復性や回帰性がある計算、日時や月次で行う処理がある場合、やりたい操作をボタンひとつで実行できるようになります。複雑な計算式や関数を入力しなくて済むので、誰でも簡単に操作することができ、人件費や作業時間の削減が可能になります。
Excel VBAでできること
Excel VBAが使えるようになれば、以下のような業務を効率化することができます。
- タイムカードデータを自動で集計し、法定労働時間を超えているかのチェックを行う。
- 深夜労働時間や残業時間を計算し、給与計算システムと連携できるフォーマットで出力。
- 基本給、残業代、社会保険料控除などの計算をVBAで自動化。
- 社員ごとの給与明細を一括で作成し、PDF化して保存。
- 雇用保険資格取得届、算定基礎届などのフォーマットに自動入力し、PDFに変換。
- 従業員が提出した控除申告書のデータを整理し、税額計算を自動化。
- 控除額を自動計算して、税務申告用フォーマットに落とし込む。
- e-Gov用の電子申請データを自動で作成し、CSV形式で出力。
- 36協定届や労災申請書などのデータをVBAで整形。
これらを自動化することで、事務作業の負担を大幅に軽減し、より専門的な業務に集中することができます。
まずは「初級コース」でVBAの魅力に触れよう!

「Excel VBAって何?」「プログラミングは難しそう」「独学だと何から始めていいのかわからない」のであれば、まずは初級コースでVBAの魅力に触れていきましょう。やさしく丁寧に教えるので、プログラミング初心者でも安心して学ぶことができます。
講座は全5回(120分/回)で構成され、1ステップずつ身につけられるようになっています。難しい用語があっても事例を交えながら解説するので分かりやすいです。
全体目標
VBAの基本的な構文を理解し、簡単なマクロのコードを読解できるようになる。
対象者
Excelの基本操作(セルへの入力、数式、保存など)ができる方。プログラミング経験は不要。
回 |
テーマ |
内容 |
学習目標 |
1 |
VBA入門と基本構文 |
VBAとは?、VBEの概要、変数とデータ型、演算子、Subプロシージャ、MsgBox関数 |
VBAの基本概念、変数の使い方、簡単なメッセージ表示のコードを理解する |
2 |
オブジェクト操作と条件分岐 |
オブジェクト、プロパティ、メソッド、Rangeオブジェクト、Cellsプロパティ、If Then Else構文、Select Case構文 |
セルの操作、条件に応じた処理のコードを理解する |
3 |
繰り返し処理と配列 |
For Nextループ、For Eachループ、ネストしたループ、ループの制御 (Exit For)、配列の宣言と利用 |
繰り返し処理、配列を用いたデータ操作のコードを理解する |
4 |
ワークシートとブック操作 |
Worksheetsコレクション、ワークシートの追加・削除・選択、Workbooksオブジェクト、ブックの操作 |
複数シート、複数ブックの操作に関するコードを理解する |
5 |
関数とエラー処理 |
Functionプロシージャ、引数と戻り値、エラー処理 (On Error GoTo)、実務的なマクロのコード例 |
独自の関数の定義、エラー処理のコードを理解し、実践的なマクロのコードを読解できる |
第1回:VBA入門と基本構文
- VBAの概要とExcelにおける役割、メリット・デメリット
- VBE (Visual Basic Editor) の画面構成と基本的な操作方法の説明
- 変数の宣言 (Dim)、主要なデータ型 (Integer, String, Long, Double, Boolean, Date)、定数 (Const)
- 演算子(算術、比較、論理)、文字列操作
- SubプロシージャとEnd Sub、MsgBox関数によるメッセージ表示
コード例:簡単なメッセージボックスの表示、変数を使った計算
第2回:オブジェクト操作と条件分岐
- オブジェクト、プロパティ、メソッドの概念
- Rangeオブジェクト、Cellsプロパティを使ったセルの指定と操作
- If Then Else構文、Select Case構文による条件分岐
コード例:セルの値の取得と変更、条件に応じたメッセージの表示、セルの書式設定
第3回:繰り返し処理と配列
- For Nextループ、カウンター変数を使った繰り返し処理
- For Eachループ、コレクションを使ったオブジェクトの繰り返し処理
- ネストしたループ、ループの制御 (Exit For)
- 配列の宣言 (Dim)、配列要素へのアクセス、配列の利用例
コード例:特定の範囲のセルに値を入力、配列を使ったデータの集計
第4回:ワークシートとブック操作
- Worksheetsコレクション、ワークシートの追加 (Addメソッド)、削除 (Deleteメソッド)、選択 (Activateメソッド)
- Workbooksオブジェクト、ブックのオープン (Openメソッド)、保存 (Saveメソッド)、クローズ (Closeメソッド)
コード例:複数シートへのデータ入力、新規ブックの作成
第5回:関数とエラー処理
- Functionプロシージャ、引数と戻り値、自作関数の定義と利用
- エラー処理 (On Error GoTo)、エラーの種類、エラーハンドリングの重要性
- 実務的なマクロのコード例紹介と解説(例:データの集計、シートの整理、ファイル操作など)