令和7年度「過労死等の労災補償状況」の最新傾向
厚生労働省が公表した令和7年度「過労死等の労災補償状況」によると、仕事による強いストレスが原因で精神障害を発症したとして行われた労災請求は4,958件(前年度比1,178件増)、認定件数は1,082件となり、いずれも過去最多を更新しました。
精神障害の主な原因
精神障害の原因となった出来事で最も多かったのはパワーハラスメント(222件)です。次いで、カスタマーハラスメントとセクシュアルハラスメントがそれぞれ127件となっています。
企業のハラスメント防止対策と適切な対応
精神障害の労災は長時間労働だけでなく、上司からの強い叱責や人格否定、無視、顧客からの暴言なども原因となります。事業主には、単に相談窓口を設置するだけでなく、迅速かつ適切に対応できる体制づくりが求められます。
具体的には、管理職研修の実施、相談記録の作成、事実確認の手順、被害者への配慮、行為者への指導や処分、再発防止策まで明確にしておくことが重要です。
カスタマーハラスメント対策と事前見直し
カスタマーハラスメントについても従業員個人に任せず、上司への報告基準や対応を打ち切る基準を会社として定めておく必要があります。
ハラスメントの放置は、休職・退職や損害賠償請求、人材流出に直結します。問題発生後の対応ではなく、就業規則や相談体制、顧客対応ルールを早めに見直しておきましょう。
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